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2013.05.29

劇的ビフォーアフター


佐久穂町に出店する2店舗めのヒロッシーナは4月下旬 工事着工、6月上旬オープンを予定としていましたが、さすがに前のラーメン屋さんから僕のやりたいと 思うお店のイメージを実現するのはなかなか難しく・・・(写真上)
今回無理を言って友人にお願いし 「いえつく」 さんにデザインを描いていただくことに。
予定よりはだいぶ遅れていますが、いえつくさんのおかげでイメージ以上のヒロッシーナのデザインが決まりました。(写真下)



本当に短い時間と低予算の建築費というきびしい状況でのお願いでしたがまさに 「劇的ビフォーアフター」 なデザインをしていただきました。
いえつくさん、本当にありがとうございました。
ちなみに僕はヒロッシーニの開業時に借り入れをしたお金をまだ全額返済していません。
(決して滞っている意味ではなく)まだまだ残っています。
自宅も3年前に建てたばかり。
そして今回のこの借り入れ。
正直、不安で夜中に目が覚め、今からでもやめようか!と思う時や
生命保険の額をもう一度見直そうかと思う日も多々あります。

当然ですが、お金をかければいくらでもすばらしいお店を建てることはできます。
1年以上の時間をかけてきちんとリサーチをすれば
その地のニーズにあったお店を作り出すこともできると思います。
数字に強い方を雇えば、無駄なコストや人件費も抑えられることもできると思います。
そして必ず繁盛店になることと思います。

でも僕は何となく小さな飲食店って違う気がします。
どんなにすばらしい建物を用意しても、どんなに沢山のデータを集めても
どんなにパソコンをたたいて数字を管理しても、つぶれるお店はつぶれると思っています。
たとえパソコンが苦手でも 「おばあちゃん寒くないですか?」 と声をかけられる。
「おじいちゃん、パスタ少し柔らかく茹でますか?」と気遣ったり。
そんな心遣いが実は一番大切なことだと思っています。

あと1ヶ月でヒロッシーナはオープンします。
でも恥ずかしながらヒロッシーナで働くスタッフはまだまだ募集中です。
何を言っても一番大切なのは、建物でもデータでもなく
やはりそこで働くスタッフだと思っています。

そして数字を変えていくのも繁盛店に変えていくのも、パソコンではなく
そこで働くスタッフ一人一人の言動だと思っています。
そんな大切なスタッフがまだ見つからず、追いつめられている状況です。
求人の出し方や雇用に対し、僕の脳みそも
「劇的ビフォーアフター」しなければならないと思いました。      シェフ

2013.05.08

うちの町の町長

 写真は先日、八千穂大石地区で行われた花もも祭りでお餅つきをしている佐々木定男佐久穂町町長(73)です。
決してこの写真は新聞などのメディア用のためにポーズを決めながら3~4回ついて 「ありがとうございました」と言われながら帰っていくその辺の市長さんや議員さんと同じ写真ではありません・・・。

午後1時をまわった頃、実行委員から
「町長もいらしたので、町長にもご参加頂いてこれから3回目のお餅つきを始めます」と放送が入る。
さすがに町長が餅をつくとなれば、お客さんだけでなく出店者も主催者も全員集まる。

あつあつのふかした餅米がうすに入る。きねを持った町長がこねはじめる。ゆっくりゆっくりとこねはじめる。きねには米がつきはじめ、周りから 「町長、水つけな!」「米がくっついてるから水つけな!」と声がとぶ。(さすが田舎の年寄り、特に町長だからといって敬語は使わない・・・その辺も僕は好きである)
それでも町長は水をつけずに黙ってこねながら餅米をつく。ようやく餅米がまとまりだした頃、きねに一回だけ水をつけ町長が言う。「最初っから水ばっかつけるから、割れた餅になっちまうだよ!」
・・・誰もが静かに納得をした。それからまた町長は餅をつき始める。
それでも町長は73歳という高齢。しだいに周りから 「そろそろ誰か町長と変わってやれや」「町長もいいぞ」などと声がかかる。それでも静かに餅をつき続ける。
それからまた数分。このまま町長は最後までお餅をつき続けるだろうとみんなが思い始めた。
だからみんな今度は応援するように 「ヨイショ!ヨイショ!」と声を出し始める。もう誰も 「町長と変わってやれや」と声を出すものはおらず、「ヨイショ!ヨイショ!」とみんなで声を合わせ応援をする。

最後によもぎをあわせ草餅ができあがった。
15分近い長い間、町長はたった一人でみんなで食べるお餅をついてくれた。
「食べたい方は並んでください」と放送が入る前からみんなが並んだ。
すごい長蛇の列で並んだ。
ちょっとづつだけどみんなが食べれた。
「おいしい。おいしい。」と言ってみんなで食べた。本当においしいお餅だった。

僕はずっと町長の近くで見ていた。その姿を見て久しぶりに涙が溢れ出た。
ハンカチを使うくらい涙が溢れ出た。
僕はこの町長のいる佐久穂町で良かったと思った。
僕はもともと 佐々木町長が大好きだけど、このお祭りで本当に尊敬する人に変わった。

何となく大げさかもしれないけど、このお祭りで見た町長の姿に
こうなればいいなと思う町の縮図を感じた。

町のトップをやっていれば毎日色んな人から 「やいの、やいの」とバッシングがとばされる。
でも黙って最後まで自分の信念を貫く。
もちろん大切なことはきちんと伝え納得をさせて最後まで貫く。

だから僕は 「ヨイショ!ヨイショ!」と大きな声でこれからもずっと応援をする。
そしたらたぶんみんなでおいしいお餅が食べれるような気がするから・・・           シェフ

2013.05.02

町民キッチン ヒロッシーナ


 「町民キッチン ヒロッシーナ」
今朝のラジオで詳しく話をさせていただきましたが
2店舗目の店名です。

イタリア語の場合、最後がaで終わると
そのほとんどが女性名詞になります。
例えば おじいちゃんのことを ノンノ nonno
     おばあちゃんのことは ノンナ nonna のように・・・
なので女性が主役で働くお店を作りたいと思っている、このお店の名前はヒロッシーナにしました。

続いて冠の「町民キッチン」ですが、このお店のコンセプトは
佐久穂町の食材をふんだんに使った 完全地産地消のレストランを目指しています。
お店のすぐ近くにある農産物直売所で並ぶ朝採りの野菜を作る生産者をはじめ
大石川の清流で育った上質な信州サーモンや岩魚の生産者
今や全国区のハムやソーセージを作り出す、きたやつハムなどなど・・・
他にもたくさんありますが、すべての生産者が町民の方です。

そしてこのお店ではヒロッシーニと同じようにやはり旬の野菜を中心にメニューを考えています。
当然パスタだけでなく、こちらでは季節のおそうざいもしっかり作りたいと思います。
そんなおそうざいの力をお借りするのが、町の知恵袋のおばあちゃんたちです。
聞くこともあれば、実際に教わりながら作ることも
そんな町の方々に助けていただきながら
成長したいという気持ちもあっての町民キッチン。

そして最後に2年前から僕もお手伝いをさせていただいている
佐久穂町の食の開発を推進するプロジェクト「美味しい未来のふるさと」
そこでも町民キッチンという名前が使われ
特産品の開発や美味しいご当地グルメのコンクールなども行われています。
その中でのおいしい優秀作品もどんどんメニューに取り入れていきたいと思っています。

40年生まれ育った佐久穂町、微力ながらも少しづつ恩返しができていけたらな
との思いから、この名前を付けました。                     シェフ

そんな思いで、このお店を出店します。
そして、このお店で一緒に働く仲間も募集しています。        スタッフ一同