野良に学んだこと
秋晴れの気持ちのよい日・・・?
というよりも30℃を越える真夏日だった日曜日
スタッフみんなも集まり うちの田んぼの稲刈りを
お店で使うお米(メニュー)はリゾットやサラダぐらいですが
若いスタッフも増え、最近はパスタだけでなくカレーにチャーハン
丼ものに定食系など 賄いでのごはんの回数がかなり増え
お米の消費はけっこうなもので・・・
ただそれ以外にも理由があって
そんなこともありスタッフみんなで稲刈りを
私は小学校4年生頃から 田んぼを手伝っています(手伝うという年ではないですが・・・)
小さかった頃の稲刈りの風景といえば
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんにお母さん
そして子ども達の3世代が集まり 秋の田んぼはにぎやかでした
3世代が集まるのはめずらしい方ですが 今でもうちはこの3世代が集まります
最近はコンバインで稲刈りをするひとりぼっちのお父さんや
おじいちゃんとおばあちゃんが二人きりで稲刈りをしている風景をよくみかけます
前日に父が稲を刈り 棒を運んでおいてくれる
私が倒れないよう はぜ棒をしっかりと立て
背の高いアダチやタカシマがそこに稲をかけ 女の子たちは稲を集める
もうそれなりに年のおふくろは自分のペースで稲をかけ
落ち穂をひろい お茶の用意に お昼の支度
小学生の子ども達も小さい体で一生懸命稲を運んだり
かえるやイナゴを追いかけ みんなに笑顔を与えてくれる
もう田んぼに来ることもできない おばあちゃんは(90近い私のおばあちゃん)
朝 早くから 外のかまどで火をたき みんなが食べるおこわを炊いてくれる
年齢に性別 いろいろあるけど それにあった役目
みんなで弱いところをカバーし 疲れている人の気遣いもする
「お疲れさん ご苦労様 ありがとうね 助かったよ」
自分んちのことなんだけど みんなで声をかけ合う
毎日仕事をしていると色々ある 体調をくずしたり 事故にあったり
そんな時は気持ちよくシフトを変わってあげる
ヒマな休みに賄いの餃子や豚汁を作ってきたり
重いものを持てない女の子は いつもお茶を入れてくれて 更衣室をきれいにしてくれる
終わってないところをみんなで手伝って 「おつかれっ」と言って一緒に帰る
週に一度の休みでも 稲刈りを手伝いに来てくれる
ヒロッシーニの仕事のスタイルは
そんな昔ながらの稲刈りのようでありたいと思っています
まだまだだけど・・・・ シェフ