おにぎり

 僕の40年の人生の中で一番美味しかった、おにぎりは、うちの契約農家、のらくら農場の萩原さんの奥さん、幸代さんが握ってくれたおにぎりです。

幸代さんのおにぎりは、お米は当然自家米の有機無農薬のごはんで、電子ジャーは使わず圧力鍋で炊きあげています。
そして食べる時の時間に合わせて塩加減や握り加減をしています。
彼女のおにぎりを食べた人は必ず言います。
「美味しくて涙がでそう」って
実は昨日、中学の時の同級生と忘年会をしていました。
その時に僕の応援する友人からお弁当の依頼の電話がきました。
こういうことを詳しく書いていいのかわからないので、
ある政党の幹事長の方が召し上がるお弁当の依頼です。
たった一台の注文でしたが例外で受けることにしました。

正直、飲み会の最中も光栄な事なので お弁当の内容をずっと考えていました。
ここはバリッとヒロッシーニらしく、イタリアン弁当でいこうかな・・・?

でも・・・多分その方はこの選挙期間中、日本中を走り回って
移動中の新幹線や車の中、事務所などで毎日毎食、お弁当を食べておられると思いました。
そう思ったら急に幸代さんのおにぎりを食べてもらいたくなり、
酔っぱらった勢いで、夜中にのらくらさんに電話をかけていました。萩原家の方すみません・・・

今朝、幸代さんのおにぎりをもらいに のらくらさんちに伺いこの経緯を話しました。
そしたら幸代さんは涙ぐんで喜んでくれました。
そうしたらお弁当のメニューがどんどん決まって・・・結局、
のらくら農場さんより
 幸代さんの握ったおにぎりとお漬け物
 寒〆野菜のバーニャカウダ
 冬タマネギのキッシュローレンヌパイ
 含め煮大根のフリット
佐々木信幸さんの信州サーモンの自家製スモーク、サラダ仕立て
北八ヶ岳産 熊肉のジャポネソース
濱口さんの自家製からすみ
福味鶏の塩こうじ焼き
野辺山産 寒〆ほうれん草と冬にんじんのマリネ
ハニーココさんの渋栗のタルト
宮原農園さんのりんご
僕の大切な生産者の食材と友人の料理をお弁当に詰めました。   シェフ