りこぼう
今朝も、父が籠いっぱいに天然のきのこ(りこぼう)を採って来てくれました。
ヒロッシーニがオープンして8年、この「りこぼうのパスタ」を毎年、毎年楽しみにしているお客様が沢山います。
そんな話しをいつもしているせいか…?
父は本当に毎日、朝早くから山に入って沢山のきのこを採って来てくれます。
そして、私が家を出るまでに必ず持ってきてくれます。
そんな父は、幼少の頃からひどい喘息持ちで、最近は特にひどく山から下りてきた時などは正直、会話ができないくらいの状態になっています。
他にも幾つかの持病を患っているのでとても心配です。
それでも、きのこ採りにしても、山菜採りにしても張り合いを感じてくれているのか、とても楽しそうに山に行っています。
ただ、今年はきちんとこのきのこの採れる場所を、父から聞いておこうと思います。
だいたいはわかるのですが、今のうちにきちんと教えてもらっておこうと思います。
今週の月曜日、足立と高島に稲こきと籾すりを手伝ってもらい、
おかげ様で今年の田んぼも無事に終えることができました。
変な話しですが…
僕はトラクターが運転できません。それだけでなく、田植え機や稲刈り機、脱穀機もうまく扱うことができません。
俗に言う機械音痴? メカ音痴です
…
だから、小さい頃からずっと父が担当していましたが、今年は父ではなく、高島に脱穀機をお願いしました。
それは単純に来年、親父が脱穀機を動かせているのかどうなのか
心配になったからです。
だから、今年は高島にお願いをしました。
正直、父はあまりいい顔をしてませんでしたが…。
縁起の悪い話しをするつもりではなく、いつ何があってもおかしくない歳に親たちがなってきているそんな現実の話しです。
たぶん、来年も変わらずに父は田んぼに立って、オレたちに色々と指示をする、
夕飯時には、お馴染みのきのこ御飯やりこぼうおろし、小鮒の煮付けなどが並ぶ
そして、「今日はありがとな、ありがとな!」
っと言って、高島や足立にビールをお酌する
「さぁーて、田んぼも終わったことだし、明日からまたきのこ採りに行くだな!」
っと嬉しそうに話している父がいる。
「別に何もなければそれでいい・・・」
本当に何もなければそれでいい、ただのそんな話しです。
シェフ