籠城

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バレンタインの金曜日から降り続いた大雪は、このような大災害となって今もなお、各地で続いています。

一日でも早い復旧のために、ほとんど家に帰らず日夜、除雪作業をされている方々

いつもと変わってはいけない日常のために何日も泊まり込んだり、徒歩で5時間、6時間もかけても通勤し患者さんを守り抜いている医療関係の方々やケアホームの方々

あの絶望的な土曜日の朝から、雪かきをし、きちんと営業をされている私たちの生活にとって、一番大切なスーパーやガソリンスタンド、ホームセンターにコンビニ

そして、40年で初めての大雪災害という中、毎日沢山の要望だけでなく、理不尽な苦情にも対応なさっている地方の行政の方々

他にも私の知らない、見えない沢山の方々の苦労によって少しづつですが日常に戻りつつあります。
本当に皆様ありがとうございます。

ヒロッシーニもおかげ様で、火曜日からランチ営業だけですが再開することができました。
たまたま、金曜日で週末だったためパスタやオリーブオイル、トマトホールなどの食材は多めに頼んでいましたが、
他の生鮮食材は、金曜日から一切入荷していない状態での営業です。

そんな状況下でも営業をすることができたのは、木曜日に配達された「のらくら農場さんの野菜」が沢山あったからです。

先日のFacebookでも紹介した保存が効く、パンチェッタ(塩漬け豚バラ肉)を使ったパスタ「アマトリチャーナ」と
のらくら農場さんのゴボウを使って「冬ゴボウのパスタ」を作り、タマネギや根菜をたっぷり使って「ミネストローネ」を作り、小松菜やルッコラにほうれん草を刻みサラダを作る
そして、一週間近くたった今も、青々として、とても甘く、瑞々しい元気な萩原さんの野菜のおかげでヒロッシーニの代名詞とも言える「バーニャカウダ」も提供することができます。

ヒロッシーニに来店して下さるお客様は、こんな時でも「これだけのメニューがあれば十分」と喜んで来店して下さる。そう思えたからです。

一年中、走り回って野菜と土に一生懸命向かい合って、くたくたでも毎日勉強をし、大きな取り引き先だけでなく、小口のお客様一人一人も大切にし、大きな夢を持って生きている!
そんな彼が作った野菜だから、今日も美味しく使えるのです。
スーパーの野菜は物流に時間がかかるから日持ちがしない!
有機農法だから、日持ちする!
有機農法じゃないから、日持ちしない!
そんな話しではなく、一生懸命仕事に向き合っている一人の生産者が作った野菜だからだと勝手に僕は思っています。

この5日間は、ヒロッシーニにとって「籠城の5日間」でした。
この命を救ってくれたのは、のらくら農場の萩原さんの野菜です。
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