入学式
大変申し訳ありませんが、今日はお休みを頂き、息子の入学式に出席します。
料理に完全に関係のないブログですが、あまりない機会のことなので、アップしました。
来年度より、佐久穂町は小中一貫校になります。
そのため、新しい校舎が建てられ、私の息子はその新校舎で初めて行われる入学式の新入生となります。
その晴れの日に、私は保護者代表の挨拶をさせて頂きます。
(日本時間の13:30)
ちなみに、写真は図書室です。ゆっくりと本を読みたいものです…
<保護者代表挨拶>
新入生の皆さん ご入学おめでとうございます。
大変僭越ではございますが、新入生の保護者の一人として、一言お礼の言葉を述べさせていただきます。
ご来賓の皆様にはお忙しい中、ご臨席を賜りまして誠にありがとうございます。また校長先生をはじめ諸先生方や在校生のみなさん、本日はこのような入学式を催して頂き、また温かいお祝いのお言葉を頂戴致しまして、子どもたち同様、私どもも大変嬉しく思っております。更に本年度は新校舎で迎える初めての入学式ということもあり、喜びも特別です。
また、勝手な私事ですが、年と共に増えるお腹まわりの中、スーツを新調せずに、この場で挨拶をできることも喜びの一つです。
それに比べダボダボで着慣れない制服の新入生が初々しくも見えます。
そんな新入生ですが、まだ中学校生活が始まったばかりで、わからないことだらけです。
上級生のみなさん、どうか新入生に色々と教えてあげて下さい。お願いします。
実は私はこの校舎に入るのは今日が初めてです。本当に素晴らしい校舎です。
ただ校舎が新しくなったから、決して成績が伸びるわけでも、部活動で素晴らしい結果が出せるわけでもありません。新校舎はただの箱です。
当然環境が整うことは大切ですが、そこで学校生活を送る生徒一人一人の意識と私たち保護者
そしてそれを取り囲む地域と行政が一体となってこそ本当の意味での素晴らしい学校になることと思います。
そんな私も、もう30年以上経ちますが、この佐久中学校に入学し、そして卒業しました。
今、ここで一緒に立っている保護者の方の中にも共に過ごした同級生や先輩、後輩が沢山います。
自分達が学んだ母校に我が子を通わせることができる。
そんな繋がりも感慨深いものです。
ただ、さすがにもう三十年以上経つ中学校時代の思い出というと正直、今ではほとんどがぼんやりとしています。
教室のあった場所、先生の名前、テストのことや文化祭にクラスマッチ、そして厳しくも楽しかった部活動に大好きだった女の子の誕生日など…
何十年という時間は、さすがに思い出すのは、なかなか厳しいものです。
ただ、一つだけはっきりと覚えているのは、残念ですが「いじめ」があったことです。
当然いじめを受けていた人は、一生深い傷を背負って、一生中学時代を思い出したくなく、忘れる努力をしながら生きていきます。
また、いじめていた人もいつか、そのことに気づき悔い改めためますが、後悔という重い荷物を背負って生きていきます。
そして、そのどちらでもない多くの人も大人になってから、必ず思います。
どうして、あの時「やめようよ」って言えなかったんだろう
どうして、あの時助けてあげられなかったんだろうと
結局、いじめというものは誰もが忘れられず、後悔の念を残して生き続けます。
だから、皆さんにお願いがあります。もしもいじめというものが少しでもあるようでしたら、旧校舎からこの新校舎に引っ越してきた時のように要らない物の一つとして捨て去って下さい。
この新しい校舎から、新しい佐久中学校の歴史が始まります。
いじめの無い、新しい佐久中学校の礎をどうか皆さんで築いていって下さい。
生徒一人一人が強い意志を持ち、先生方だけに頼ることなく、我々保護者もしっかりとしたアンテナを張り、協力し合っていけば、きっとこの新しい校舎に負けない、素晴らしい佐久中学校になることと思います。
長くなりましたが、そんな願いを込めつつ保護者代表の挨拶とさせて頂きます。
平成26年4月4日
保護者代表 中山弘