僕の料理の原点…?
僕の料理の原点…?
僕は 『安心とか安全、身体に優しい、手作り、生産者が見える、できるだけ手を加えない』
そんな誰もが使う言葉で表現しています。
最近、息子のシエナはパソコンを使って『ヒロッシーナの優待券』などを作っています。自分の知り合いに渡せる シエナ専用の優待券らしいのですが…
内容はこの券一枚でデザート全員サービスとか?そんな感じのサービス券で部活の友達や先輩、学校の先生や近所の人など、彼が自由に配れる彼だけの券みたいです。
小学生だった昨年の秋は、休みの度に、『ヒロッシーナの忘年会プラン』のチラシを町中にポスティングしてくれました。
我が家はかなりオープンな家なのでお店の内情はさすがにバレバレ…子供とは思えない心配をし、いつも助けてくれています。
そんな今日、6月10日は中山志瑛名の誕生日でした。
いつも通り5時過ぎに起き宿題をし、朝ゴハンを食べ部活に遅れないようバタバタと学校へ
ここからは今日の優子さんのフェイスブックの投稿です。
『シエナお誕生日おめでとう
さあ、ケーキ焼こう
と思った矢先、中学校から電話が
給食を食べて具合が悪いので迎えに来て下さい。とのことで慌てて
たなべ診療所へ
何度か嘔吐し、激しい腹痛に襲われ、過呼吸で苦しくなり
そばで私はこのまま死んでしまうのでは、と本気で考えました
点滴やお薬でしばらくしたら落ち着き、すやすやと眠りに
寝顔を見ながら、産まれた日の事を思い出しました
赤ちゃんの頃はいちいち不安で
歩き出した時は怪我のないように
だんだんそんな不安も小さくなり
今日を迎えました
原因がアレルギー反応なのか胃腸炎なのか今は解らず…
ひとつ解ったことは当たり前だけどいくつになっても、大切な私の子供だということでした
そして、たくさんの不安を拭って下さったたなべ先生、久美子さん
ありがとうございました
この町に在ってよかったたなべ診療所
ホッとして車に向かったその駐車場で四つ葉のクローバーを見つけました
シエナに幸せがいっぱい訪れますように』…
幸い無事で今は、ぐっすりと眠っています。
13年前の今日、たなべ診療所にいた同じ時間に中山志瑛名は生まれました。
ものすごい雷雨の日で、優子さんが分娩室に入るや否や停電に…それも30分近く!
そんな中でしたが、おかげ様で無事にシエナを出産致しました。
ただ生まれながら重度の食物アレルギーと喘息を持ち、身体も弱かったため小さい頃は入退院を繰り返すそんな日々でした。
中学生になった今でも小麦や卵などのアレルギーは変わらず、学校給食は代替えを作って持っていきます。
ありがたいことに幼稚園も小学校も、そして中学校も出来る限りの対応と理解をして下さっているので本当に感謝しています。
『ベーコンとキャベツのスープ』
こんなシンプルな給食メニューも代替えを持っていきます。
ベーコン増量のために卵白や小麦、色んな添加物を使っているからです。
本来ベーコンとは、豚バラ肉を塩漬けにし燻製しただけのものなのに…
僕の料理の原点…?
僕は 『安心とか安全、身体に優しい、手作り、生産者が見える、できるだけ手を加えない』
そんな誰もが使う言葉で表現しています。
それは、中山志瑛名という かけがえのない素敵な子供と出会えたからです。
今日は沢山のご心配をおかけしました。そして沢山のお祝いの言葉をありがとうございました。
オーナーシェフ 中山弘