夏の夜の夢…

  
昨日は佐久穂の祇園、そしてそれに重ねての町民祭り『さくほいいずら』が行われました。
昼間は子供みこしで賑わい、夜はお祭りの醍醐味ともいえる『花火大会』がありました。
意外にもヒロッシーナのテラス席から、生ビールを飲みながら、そんな花火を(夜空にきらめく大輪の花を)綺麗に見ることができるのです!
ヒロッシーナをオープンして3度目の夏、恥ずかしながら、僕は今更知ったのですが…

そんな素敵な花火スポットを教えてくれたのが、お店の野菜でお世話になっている『あさひや農場』の関谷さんと『のらくら農場』の萩原さんでした。
夕方、関谷さんより「今晩、萩さんと(萩原さんと)ヒロッシーナのテラスで飲んでるから仕事終わったら来てね」っとメールが入りました。結局合流したのは花火大会も既に終わって、もう22時近かったのですが…
二人曰く「素晴らしい花火スポットだよ」と言っていました。
来年はぜひ、生ビールを飲みながらの花火をオススメします。

『そんな関谷さんが、僕をお酒に誘った理由…』

こういうことを自分で言うのは、とても恥ずかしく、大変いやらしい話しなので、気が引けますが、関谷さんに言われたとても嬉しい話しだったので書かせて下さい。

ご存知のことと思いますが、僕が経営するヒロッシーナは、8月いっぱいで終わります。9月1日からは、僕の下でずっと頑張ってくれた足立夫妻が経営します。みなさん変わらぬご支援をよろしくお願い致します。

そんな急な話しの中、関谷さんより(ここからは関谷さんとサシ呑みです)
「農家のみんながそうかは、よくわからないけど、僕はヒロッシーナさんに色々とお世話になった。正直、僕自身はジャガイモくらいしか、付き合いは無いけど、初めて作った人参ジュースをお店に置いてもらって、一生懸命売ってもらっている。本当は僕が営業しなければいけないことを、薄い利益にも関わらずヒロッシーナさんがやってくれている。多分それは萩さんも礒辺くん達も(いそベジ農場)思っていることだと思うよ。
だから、そのお礼というか、ヒロシさんありがとうの会というか、ヒロシさんお疲れ様でしたの会というか、正直、真夏の農家は、すごい忙しいけど、最後にヒロシさんと一緒に農家みんなで『夏野菜で乾杯&ヒロシさんお疲れさん会』のイベントでもやろうよ」っと言ってくれました。「実際忙しいから、来る農家は僕だけかもしれないけどね(笑)」っと…

これは勝手な僕の主観ですが、そうは言っても自分の誕生日には、やっぱり「おめでとう」と言ってお祝いをしてほしいものです、そうは言っても自分が会社を辞める時には、やっぱりみんなに「今までありがとう、お疲れ様でした」っと言われて、送別会をしてほしいものです。そうは言っても、こういうことは暗黙で言ってはいけないものなのですが…

関谷さん曰く「こうやって、自分とこの野菜を使ってくれるお店で、萩さんと生ビールを飲みながら花火を見れる! こんなお店、チョット前まで僕らには考えられなかったよ、自分の身銭を切って、町の生産者の物を色々使って、町の食材で美味しい料理を作って、みんなが集まる こういう場所を作って、本当にヒロシさんには感謝しているよ、別に足立くんが好きとか嫌いとかではなく、ヒロシさんがヒロッシーナからいなくなるのは、寂しいというかホントに残念だよ…」っと涙ながらに話してくれました。

…とはいえ、やっぱりこういう話は、自分では言ってはいけない話というのは、よくわかっています。それでもすいません。

2年前、「お誕生日おめでとう!」のように、沢山の人にお祝いをしてもらいヒロッシーナはオープンしました。
それから、わずか2年間という短い期間の経営でしたが、それでもいろんな苦労がありました。だから「今まで本当にありがとうね、お疲れ様でした」って言われるのは、やっぱり気持ちが救われます。そして、それ以上にやっぱり嬉しいものなのです。

僕は関谷さんと萩原さんと生ビールを飲みながら、花火を見ることはできませんでした。でも遠くから まだ聞こえてくる祭り囃子の笛や太鼓の音を聞きながら、心地よい風が吹くテラス席で大好きな友人と忘れられないお酒を呑むことができました。
そして、僕はそんなテラス席のあるお店を作った人間なんだと自分にご褒美をあげたのです。 シェフ

ちなみに、そうは言ってもイベント当日は、子供達に夏野菜のフリマをやってもらったり、とうもろこしを焼いてもらったり、生ビールサーバーを外に出して、テーブルにランタンでも着けて、短い信州の夏を楽しもうか!とか、どの農家さんのトマトが一番美味しいか選手権やトマトぶつけ大会、闘牛に街の中を追いかけられる大会などやろうかと!イベントの企画話しで、ほとんどの時間を盛り上がっていたのですが…
日程は決まっていませんが、沢山の方に参加して頂ければ嬉しいものです。

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