『感謝の気持ちを込めて…』

営業最後の日にカウンターで、シェフおまかせコースを食べた子供たちからサプライズの手紙をもらうシェフと高島最後の料理を作る、シェフと高島

おかげ様で、昨日12月15日をもちまして、佐久平のヒロッシーニは、無事に閉店することができました。

13年間という長い時間、本当にありがとうございました。
この数ヶ月、本当に色々な皆様の支えあってのお店であり、13年間だったとしみじみ感じることができたことにスタッフ一同心から感謝しています

来週には、新店舗をオープンしますので、実際には移転という形にはなります。
なので、「閉店、閉店」と大袈裟に言っているように聞こえてしまいますが、新店舗は、ヒロッシーニのホールの顔として10年間支えてくれた高島もおらず…
またお店の大きさも料理内容も含め色々と変わります
場所だけでない色々が、僕の中で変わるのです
この数年、ヒロッシーニに通ってくださったお客様が、本当に残念でしかなく、ただただ寂しいという気持ちがしっかりと伝わってきます
また、この数日「この空間での食事が大好きだった」と色々な角度から店内の写真を撮り、最後に僕らとも写真を撮って帰られるお客様の姿に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

何一つのツテも無く、右も左もわからないただの一料理人が、独立という夢だけを持って、たくさんの借り入れをして開いたお店の13年間が終わる…
そんな色々な背景があって…
なので、どうしても大袈裟さになってしまうのです…
申し訳ありません。

昨日は貸し切りでしたので、コースの順序を少し変えて、最後の料理はパスタを出させていただきました。僕の大好きなアマトリチャーナを13年間の最後の料理として…
盛り付けを終えた瞬間!
優子さんの13年間の思いが詰まった『お疲れ様でした』の声に…
『終わったんだ…』という実感が押し寄せてきて、最後に貸し切りの締めの挨拶の中でも、お客様皆様揃ってお礼の言葉と拍手をいただき…
幸せな形で13年間を終えることができました。
本当にありがとうございました。

また、仕事を終えて携帯を見るとたくさんの方から、『13年間お疲れ様でした』のメールやLineが届いていて、12月15日は僕らだけでなく、色々な人達が意識して、共有してくれていたんだと感じ、ようやく涙が溢れ出ました…
こんな形で終われて幸せです。僕は幸せものです。本当に幸せものです。

最後に…
13年前、当時はランチメニューにパスタだけでなく、ハンバーグやハヤシライスもありました!
今のヒロッシーニから見たら信じられないお店でした。
それから、ピッツァを始めたり、自家製のパンとバターが無くなったり、料理やメニューも時間とともに色々変わっていきました。
佐久穂町の姉妹店『ヒロッシーナ』のオープンもありました
デリをやっている時もありました
そんな色々な時間が流れた10年目
オープンからずっと一緒だった足立がヒロッシーナで独立、それを機会に、その時の自分の料理の価値観やオペレーションを考え、コースのみのお店に変わりました。

おまかせコース料理のみのお店…
ご予約の際に、コースの予算とアレルギーや苦手な食材だけをお聞きして、あとは料理のチョイスもテーブルにはメニューを置かれることもなく、その日の食材で作る、シェフの料理がコースで出される…
そんな東京のレストランのようなスタイルを佐久平で3年間もの間、やらせてくださった寛大なお客様方に心から感謝しております
それができたから、今は悔いがありません。
料理、サービスを信じてくださってできるスタイルですから、本当に悔いはありません。
今まで本当にありがとうございました。
心から感謝しております。
ー オーナーシェフ・中山弘 ー

写真は、営業最後の日にカウンターで、シェフおまかせコースを食べた子供たちからサプライズの手紙をもらうシェフと高島
もう一枚は、最後の料理を作る、シェフと高島です