春の苦味

 からし菜(アブラナ科・越年草)
毎年この時期になると大阪の義理の父より
京都賀茂川の土手で摘んだ野性のからし菜(写真)
が届きます。
 朝早くから摘んでもらい、翌日のランチに使えるよう
その日のうちに送ってもらいます。

この野性のからし菜の独特の苦味こそ
まさに春を表現する本来の苦味のような気がします。

段ボール2ついっぱいのからし菜。それも私が使いやすいよう
頭20㎝くらいの部分だけを採って、段ボールいっぱいに送ってくれます。

長野から大阪には実家のお米から始まり
宮原農園のフルーツにのらくらさんの野菜。
父が採ったフキノトウにわらび・天然きのこなど
自然の恵みをたくさん送ることができます。
都会の大阪にいると返す物がないと申し訳なさそうにお礼を言われます。
だからなのか?この時期になると必ず沢山のからし菜を送ってくれます。

お金を出せば手に入る食材と手間と労力をかけなければ
決して手に入らない食材があります。
手間と労力の食材にはかなわないです。
そんな最高の食材が、今年一番あたたかく春らしかった今日のランチに登場しました。

もう10年以上も前、黄色いからし菜の花がいっぱい
賀茂川の土手一面に広がっていたことを思い出しました。  シェフ